交詢社スキー同好会


　　　



銀座7丁目に立つ交詢社ビル


　　　交詢社とは
■■交詢社は、明治の初期に創られた日本最古の社交機関です。
　まだ、この国に「社交」という言葉もなかった時代に、先覚者の福沢諭吉が、「知識を交換し、世務を諮詢（しじゅん）する」紳士の社交クラブを提唱し、銀座の地を選んでこしらえたものです。発足は1880（明治13）年1月25日、創立時の社員（会員のことを言います）は、1767人と伝えられています。現在の社員は約2300人ですから、明治の人口が約3000万、現在の四分の一であることを思えば、ずいぶんと精選されたメンバーで、運営されていることがわかります。社員には、政治家、官吏、学者、商業、農業が主で、これに、資本主義の発達につれて、工業も加わり全国に分布していました


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　三浦雄一郎氏を迎えて
　　交詢社食堂ロビー
　　2005年4月23日
　
　　      　
　　　
     　第一例会　尾瀬岩鞍
■東京に近い関東の山の中で、驚く
ばかりの広がりを見せるスキー場で、
降り立つときゅっきゅと靴が鳴るパウダース
 　　

　　　　
　　　　　第二例会奥滋賀　　　　　　　　
          第三例会安比　　　　　　　
第三例会　安比
　大きなひとつの山ですから迷うことがありません。しかも北海道は別として、日本第一のパウダースノー、それも、3月に楽しめるスキー場で、選ばれました。
交詢社スキー同好会　　由来

　交詢社史によりますと、世が、戦争熱で浮かされていた
1933（昭和8）年、同好の社員（会員）が、妙高高原で
スキーをしていたという記録があります。
　さすがに、シナ事変以降は、と絶えましたが、敗戦後もま
た、復活されないまま半世紀を過ごしました。
　
　理由は、交詢社の特徴の一つに、社員が長寿だったことが
あげられます。社員の中枢は60代と70代で、80代と90代が
400人（２０２０年現在では、６００人）もいるクラブで、
もともとスキーは、若者向けの激しいスポーツだ、との通念
が存在したからでしょう。

　ところが、その長寿の中からスキー同好会が復活できるよ
うに、この世に変化が兆したのです。何でもないことです。
スキーが進化してきたのです。
　１９９０年代に工夫されたカービングスキーなるものが、
２１世紀初頭ごろから、本格的に普及し始め、立って歩ける
人なら、自然体で立ち、地球の引力に任せながら、安全に、
優雅に、斜面を一定スピードで降りていくことが可能になっ
たのです。今やスキーは、中高年のスポーツです。

　スキーの特徴は、滑っている間、屈託を忘れて無心になれ
ること、それに、足腰を維持するのは当然として、知らず知
らずの間に全身のバランス感覚を戻していくことです。

　人体の複雑なバランスを維持する平衡感覚は、中年にさし
かかると急速に衰え、体内のバランスも失われていくとされ
ています。スキーは、それを復活、維持させるのです。

　交詢社スキー同好会は2002（平成14）年７月から復活
しました。会員は34名、同伴者女性の参加も歓迎で、カップ
ルで、にぎやかに繰り出します。　
　スキー場のウイークデーは、中高年の楽園、健康の広場に
転身してきています。こちらの人口は増えつつあるのがね最
近の事情です。

。現在、会員は、７0代が主流で、それを６0代と80代が包
む姿です。